クリスチャン・マスビアウ著
プレジデント社刊
本書のテーマは「人」である。 今や人々は、ITやSTEM(科学・技術・工学・数学)を始めとする理系の知識一辺倒になっているため、 現実を説明するほかの枠組みは絶滅寸前の状況にある。 だが、世の中を数字やモデルだけ抽象化された世界だけを追いかけていると、人間の世界を感じ取る力を完全に失う重大な危険をはらんでいる。 こんな時代だからこそ、昔からある時代遅れと 思えるようなやり方に回帰すべきなのである。