ティム・ウー著
飛鳥新社
オープンなインターネットの理念が生きのびられるかどうかは、いまや新たな独占企業の胸三寸という瀬戸際に追い込まれてしまった。世界を手中におさめる「マスタースイッチ」をめぐって、アメリカ情報通信・放送・映画・ネット新興企業がどれほど過酷な死闘をくりひろげてきたか、日本人にはほとんど知られていない「競争の真実」を明らかにする。メディア帝国が創造的破壊と成長の勢いを止めない条件は、「よい独占」「正しい独裁者」の模索にあった。